先日の朝日新聞に、「殺人事件、昨年上半期より1割増加」って記事がありました
近頃凶悪な犯罪が多くて、私自身も「この数年物騒だよなぁ･･･」と思っていたので、まぁそうなんだろうと思ったんですが･･･どうも一概には言えないらしい？
興味を引いたのは、「昨年は戦後最も凶悪犯罪が少ない年だった」って事！
そうだっけ？
今年は確かに多いと思うけど、去年だって結構あったよね？
普通の人はみんな去年だって沢山酷い犯罪があったと思っているはず
ところが、実際はとても少なかったんです
でも、記憶の中には沢山の事件、痛ましい殺人･･･
このギャップは、報道のマジックだったんです！
この記事を書いた記者の方が言うには、以前は殺人事件のニュースが全国規模で報道されることは稀だったんだそうです
ニュースがバラエティー化ワイドショー化していく中で、ショッキングな殺人事件を多く取り上げ、結果的に視聴者に「物騒な世の中になった」と錯覚させてしまっているんです
そう言えば、一時期凄まじいほど報道されていた飲酒による危険運転の報道って、殆ど見聞きしなくなりましたよね
もちろん大勢の努力で減っては来ているのかも知れませんが、決して無くなっている訳じゃないでしょう
報道の関心が危険運転より、更にショッキングな殺人事件にターゲットを変えた結果なんじゃないかなぁ･･
もちろん、凶悪事件も報道の必要があるのかも知れませんが、1つの事件をひたすら掘り下げて繰り返し伝える必要は無い
何の実害も無ければそれもいいんでしょうけど、アメリカの犯罪率上昇と凶悪事件報道増加の因果関係も指摘されている状態では、ちょっと放置して置いちゃいけない気がする･･･
だって、去年より1割増えてるのは事実なんですもの！
凶悪事件報道に牽引される形で、実際の凶悪犯罪が増えているとしたら･･･ちょっと考えてゆかないといけないのかも
